「運動不足を解消しよう」と、ジムに入会したことはありませんか。
私はあります。しかも、月額のジムだけでなく、その後は無料で使える公営体育館のジムにも通いました。それでも、結局どちらも続きませんでした。
でも今は、ジム通いをやめてよかったと思っています。運動をやめたわけではありません。むしろ、ジムをやめたからこそ、運動が生活に定着したのです。
この記事では、月額ジムも無料の公営ジムも続かなかった私が気づいた「本当の理由」と、そこから見つけた自分なりの答えをお伝えします。
月額ジム→無料の公営ジムへ。それでも続かなかった
私がジムに通い始めたのは、運動不足の解消と、筋力アップのためでした。
私は肥満体質ではないのですが、筋力が明らかに見劣りするという自覚がありました。日常でなかなか運動する機会もない。だから「ジムで身体を鍛えよう」と考えたのです。
最初は自宅近くのジムに通いました。月額は3,000円ほどだったと記憶しています。半年ほど通ったでしょうか。
その後、公営体育館のジムが無料で使えることを知り、自宅近くのジムは解約して、しばらくは公営のジムに通いました。
つまり私は、月額ジムも、タダの公営ジムも経験したわけです。そして——そのどちらも、続きませんでした。
実は「ジムが合わなかった」わけではない
ここで、正直に書いておきたいことがあります。
私は、ジムそのものが「合わなかった」わけではありませんでした。
目標にしていた週1〜2回は、ちゃんと通えていました。そして、いざ現地に着いて運動を始めてしまえば、それなりの時間、しっかり身体を動かせていたのです。運動そのものが嫌だったわけでも、続けられなかったわけでもありません。
では、何が問題だったのか。
一番のハードルは「運動」ではなく「そこにたどり着くまで」
続かなかった一番の理由は、現地まで通うこと、そのものが面倒だったのです。
汗をかくので、着替えの準備も必要です。改めて、ジムに行くまでの一連の流れを書き出してみます。
「着替えなどの準備」→「移動」→「運動」→「着替え」→「帰宅の移動」
こうして並べてみると、運動している時間以外に、いかに多くの手間と時間が取られているかが分かります。運動そのものは30分でも、前後を含めれば、あっという間に2〜3時間仕事です。
この「運動の前後にかかる負担」が、じわじわと重くのしかかってきました。運動が嫌なのではなく、そこにたどり着くまでの準備と移動が、続かない原因だったのです。
お金の問題ではなかった、という決定的な気づき
「月額料金がもったいなくて続かなかったのでは?」と思う方もいるかもしれません。
でも、私の場合は違いました。月3,000円は、そこまで高額とは感じていませんでしたし、価格が続かない理由ではありませんでした。
そして何より、無料の公営ジムでも続かなかったという事実が、すべてを物語っています。
タダでも続かない。ということは、お金は問題の本質ではなかったのです。問題は、料金ではなく「通うという行為の負担」そのものだった。この気づきは、私にとって決定的でした。
やめた後に訪れる「現実逃避の悪循環」
何かをやめたとき、正直な話、しばらくは変な感情が芽生えます。
「もともと自分は、そういうことに興味がなかったんだ」——そう思い込んで、やめたことを正当化したくなるのです。一種の現実逃避ですね。
でも、そこにとどまってしまうと、次に新しいことを始めるのに、また大きなエネルギーが必要になります。やめる→興味がなかったことにする→再開のハードルが上がる、という悪循環。私は、この悪循環だけは打開したいと思っていました。
運動そのものをやめてしまうのではなく、「通う」という負担だけを手放して、運動は続ける。そのために必要だったのは、もっとハードルを下げることでした。
たどり着いた答え:ハードルを極限まで下げる
最終的に私がたどり着いたのは、ジムに通うのをやめて、自宅で1日10分だけ身体を動かすという習慣でした。
準備も移動もいらない。着替える必要すらない。思い立ったらすぐできる。「そこにたどり着くまでの負担」がゼロになった結果、運動はようやく生活に定着しました。この経緯は、大きな目標より「小さな目標」という記事にも書いています。
ジムをやめたことは、運動をあきらめたことではありませんでした。自分に合ったハードルの高さを見つけるための、必要なプロセスだったのです。
これからジムを検討する人へ
最後に、これからジム通いを考えている方へ、私の経験から2つだけ。
①まず、近くに無料で使える公営施設がないか確認する
意外な盲点ですが、公営体育館などで、トレーニングルームを無料または格安で使えるところは少なくありません。いきなり月額契約をする前に、一度調べてみる価値は十分にあります。
②いきなり大きな契約をしない
最初から高額なジムと契約するのではなく、小さなことから始める。そして「もっとしっかりやりたい」という気持ちが本当に湧いてきてから、大きな一歩を踏み出せばいい。私はそう思います。
運動が続くかどうかは、意志の強さの問題ではありません。自分にとって、無理なく続けられる形はどれか——それを見つけられるかどうかだと、私は考えています。
ジム通いが向いている人もいるでしょう。でも、もしあなたがかつての私のように「通うのが面倒で続かない」なら、その負担を手放して、もっと身近な方法を探してみてください。

