ポイ活をやめてよかった。元・陸マイラーが「1%」から解放されて気づいたこと

お金

かつて私は、いわゆる「陸マイラー」でした。

飛行機に乗らずに、クレジットカードやポイントサイトを駆使してANAマイルを貯め、その無料航空券で旅行に行く——それが、私の楽しみの一つだったのです。

でも今は、当時のような熱心なポイ活は、きっぱりやめました。そして、やめて本当によかったと感じています。

この記事は、ポイ活を否定するためのものではありません。ただ、かつて夢中になっていた私だからこそ言える「ポイントとの適切な距離感」について、実体験をお伝えします。


私がやっていたポイ活:陸マイラーとしてのANAマイル集め

私が力を入れていたのは、Gポイント経由でのANAマイル獲得でした。

無理な買い物をしてまでポイントを稼ぐようなことはしませんでしたが、現金払いをできるだけやめ、毎月クレジットカードで支払った分をきっちりマイルに変える——そういうスタイルでやっていました。

それ以外にも、「どのサイトを経由すれば一番多くポイントが付くか」は、いつも確認していました。そして何より、ポイントを取り逃がすと、ものすごく損をした気分になる。その感覚に、常にとらわれていたのです。

始めた動機は、シンプルに無料航空券の魅力でした。貯まったANAマイルで飛行機に乗り、個人旅行に行く。あの楽しみのために、せっせとマイルを貯めていました。


やめた決定打:「ソラチカルート」の封鎖

そんな私がポイ活をやめる決定打になったのが、陸マイラーの間で「ソラチカルート」と呼ばれていた交換ルートの封鎖でした。

当時、陸マイラーの定番は「各ポイントサイト(Gポイント等)→ メトロポイント → ANAマイル」というルートで、最大交換率は90%という驚異的なものでした。これがあったからこそ、貯めたポイントを効率よくマイルに変えられたのです。

ところが、2018年3月末、Gポイントなどからメトロポイントへの交換が停止されました。他社カードなどで貯めたポイントを、直接マイルへ交換する道が閉ざされたのです。

正直に言うと、当時これは大変なショックでした

多くの陸マイラーがこのルートに依存していたので、封鎖のニュースはネット上でも大きく騒がれていたのを覚えています。「これからどうやってマイルを貯めればいいんだ」と、界隈全体がざわついていました。私自身も、自分の”貯める仕組み”が根こそぎ崩れたようで、しばらく呆然としたものです。

でも、今振り返ると、あのショックが結果的に良いきっかけになりました。効率のいいルートが消えたことで、「ここまで手間をかける意味があるのか」と、急に冷静になれたのです。

そしてその数年後、コロナ禍で遠くへの旅行そのものができなくなったことも重なりました。マイルを貯める目的だった旅行が消え、私のポイ活は、自然と終わりを迎えました。


やめて変わったこと:頭の中が「身軽」になった

ポイ活をやめて、一番実感している変化があります。それは、頭の中が身軽になったことです。

現役の頃の私は、ポイントを取り逃がすたびに「損をした」と感じていました。そして、少しでも多くポイントを獲得する方法を調べたり、あれこれ考えたりすることに、思考の時間を取られていたのです。

やめた今は、そうした思考にとらわれることが、まったくなくなりました。「どのルートが得か」を考えなくていい。取り逃がしても、何も感じない。その分の思考のスペースを、もっと違うことに使えるようになった——これが、やめて得た一番の収穫です。

ポイ活の「コスト」は、時間やお金だけではありません。常に頭の片隅を占領する、あの落ち着かない感覚こそが、実は大きなコストだったのだと、やめてから気づきました。


今の私の「ほどほどポイント活用」

とはいえ、ポイントを完全に無視しているわけではありません。今は、次の2つに絞っています。

  • 毎月クレジットカードを使って、自然に貯まる分
  • 近隣の日常使いのお店で、貯まる分

この「手間をかけずに、勝手に貯まる分だけ」というのが、今の私のスタイルです。それ以外で、レジで新しいポイントカードの作成を勧められても、すべて断っています

理由は、冷静に考えれば分かります。たとえば、1万円の買い物で貯まるポイントは、たった100ポイント(1%)です。「塵も積もれば」という考え方もありますが、この1%のために過大な労力を使うのは、もったいないと私は思うのです。


ポイントカードを「作らない」ことのメリット

ポイントカードを増やさないことには、還元率以上のメリットがあると感じています。

①不要なメールが増えない
ポイントを貯めるにはメールアドレスの登録が必要なことが多く、その結果、不要なメールが大量に届くようになります。

②解約の手間がない
一度作ったポイントカードは、不要になっても解約に手間がかかります。作らなければ、その手間そのものが発生しません。

③個人情報を必要以上に渡さなくて済む
これは意外と見落とされがちですが、ポイントをもらう代わりに、私たちは自分の個人情報を提供しているという側面があります。ポイント1%と引き換えに渡しているものの価値を、一度冷静に考えてみてもいいと思います。


まとめ:ポイントとは「ほどほどの距離感」で

最後に、私の考えをまとめます。

ポイ活を全否定するつもりはありません。上手に活用している人もいるでしょう。でも、一つだけ確かなことがあります。

ポイントは、自分が何か購入した以上には貯まらない。

当たり前のことですが、ここが本質だと思います。ポイントを貯めるために、本来しなくていい消費をしたり、過大な労力や時間を使ったりするのは、本末転倒です。

私は、効率のいいルートを追いかけ、取り逃がしに一喜一憂していた時期を経て、ポイントとは「ほどほどの距離感」で付き合うのが一番いいという結論にたどり着きました。

手間をかけずに自然に貯まる分だけ、ありがたくいただく。それ以上は追いかけない。そう決めてから、私の生活は、確実に身軽になりました。

もしあなたが今、ポイントの取り逃がしにストレスを感じているなら——一度、その距離感を見直してみてはいかがでしょうか。

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