「レーシック手術って、受けてから何年もつの?」
「10年後、20年後はどうなっているの?」
「将来、老眼になりやすいって本当?」
これからレーシックを検討している人も、過去に受けた人も、こうした疑問を一度は抱くと思います。でも、ネット上にある体験談の多くは「受けた直後」や「数年後」の話ばかり。20年後にどうなったかを語れる人は、そう多くありません。
私は今から約20年前、レーシック手術を受けました。そして今、40代後半。ちょうど「20年後の経過」を、自分の身体でお伝えできる立場にいます。
この記事では、レーシックを受けた私の20年間のリアル——視力の変化、老眼との関係、後悔の有無、そして保険の話まで、正直に書いていきます。
※医療的な判断は必ず眼科の専門医にご相談ください。この記事はあくまで一個人の体験談です。
なぜレーシックを受けたのか——ハードコンタクトの紛失地獄
私は中学生の頃から近視で、ずっとメガネをかけていました。視力は0.1程度。かなりの近視です。
社会人になって、思い切ってハードコンタクトレンズに変えたのですが、これが大変でした。とにかく落として、何度も紛失したのです。
落とすたびに眼科へ行って作り直し。そのたびにお金もかかる。この繰り返しに、正直うんざりしていました。
そんなとき知ったのがレーシックでした。「あの煩わしさから一気に解放される!」——そう考えると、非常に魅力的に映ったのです。
ただ、当時(今から約20年前)のレーシックは、まだ黎明期でした。「目にレーザーを当てる」ことへの不安や葛藤が大きかったことも、よく覚えています。それでも、コンタクトの煩わしさを断ち切りたい気持ちが勝りました。
手術当日のこと——「まばたきできない」という試練
正直に言うと、20年も前のことなので、支払った費用は、もう覚えていません。
久々に手術を受けたクリニックを検索してみたのですが、今はその場所にはなく、移転してしまったようです。
それだけの年月が経った、ということですね。
費用については、当時と今とでは相場がまったく違うはずなので、参考にならないと思います。最新のレーシックの費用相場は、検索して確認されることをおすすめします。
手術そのもので覚えているのは、手術中はまばたきができないという、ちょっとした苦痛です。器具で目を開いた状態で固定されるので、これは少し辛かった記憶があります。
ただ、回復は思ったより早かったです。当日こそ見え方はよくありませんでしたが、私の場合は金曜日に会社を休んで手術を受け、土日に安静にして、月曜日から仕事に復帰しました。特に支障はなかったはずです。
手術直後の効果——視力0.1が1.0に
術後、困ったことは特にありませんでした。
視力は、0.1程度から、おおむね0.9〜1.0程度まで回復しました。あれだけの近視だった私が、裸眼でくっきり見える。これは感動的でした。
そして何より、悩まされていたコンタクトレンズの煩わしさから完全に解放されたのが一番大きかったです。落とす心配も、作り直す手間も、もうない。この解放感は、受けた人にしか分からないと思います。
ドライアイやハロー(光がにじむ現象)といった副作用も、私の場合は特に気になりませんでした。
【本題】レーシックから20年後、視力はどうなっているか
さて、ここからが本題です。20年経った今、私の目はどうなっているのか。
毎年、健康診断を受けていますが、視力はおおむね両眼1.0程度を維持できています。20年前に受けた手術の効果が、今もしっかり続いているのです。「レーシックは何年もつのか」という問いに対して、私の場合は20年経っても遠くの視力は保たれている、というのが一つの答えになります。
ただし——正直に書きます。老眼は、かなり入ってきています。
近くのものが見えにくい。スマホの小さい文字がつらい。これは、40代後半として、まさに実感しているところです。
あと、私の場合、近視は矯正されましたが、乱視は残りました。
加えて老眼が入ってきたことにより、数年前、仕事でのPC作業用にメガネを購入しました。
これでPC作業や読書など近くを見る時のストレスは軽減できています。
レーシックと老眼の関係——正直なところ
「レーシックを受けると、将来老眼になりやすい」——私は当時、そう聞いていました。
では、私の老眼はレーシックのせいなのか。正直、これは定かではありません。老眼は、レーシックを受けていようがいまいが、加齢とともに誰にでも訪れるものだからです。私の老眼が「レーシックの影響」なのか「単なる加齢」なのかは、切り分けようがありません。
ただ、一般的にも言われることですが、レーシックで遠くがよく見えるようになると、その分だけ近くの見えにくさ(老眼の症状)を自覚しやすくなる、という側面はあるようです。だから、「多少は影響があると考えておく方が自然かな」というのが、私の今の受け止めです。
これからさらに年齢を重ねれば、老眼はもっと進行するでしょう。そこは、覚悟を決めるしかないと思っています。
20年経って「後悔」しているか?
結論から言います。後悔は一切ありません。受けてよかったと思っています。
たしかに老眼は来ています。でも、それは受けていなくても来たもの。一方で、手術から40代後半の今まで、約20年間、裸眼で快適に過ごせたという事実は、何物にも代えがたい価値でした。あのコンタクトの煩わしさから解放された日々を思えば、後悔する理由がありません。
「レーシックはやらなきゃよかった」という声も世の中にはありますが、少なくとも私個人の20年間の実感としては、受けて正解だったと胸を張って言えます。
保険の手術給付金が下りた話
もう一つ、当時のことで鮮明に覚えていることがあります。
当時、レーシックは医療保険の手術給付金の対象でした。私も申請したところ、給付金が下りたのです。たしか10万円ほどだったと記憶しています。手術費用はそれ以上にかかっていたので全額とはいきませんが、費用の一部をカバーできて、当時はかなり嬉しかったのを覚えています。
ただし、ここは注意が必要です。現在は、レーシックを手術給付金の対象外としている保険会社が多いようです。「当時は下りたが、今は下りないことが多い」という点は、これから受ける方は必ず、ご自身の加入している保険で確認してください。
これから受ける人へ——今は「ICL」という選択肢もある
最後に、これからレーシックを検討している方、迷っている方へ。
まず大前提として、当時と今とでは、状況がまったく違います。技術も安全性も進歩していますし、そして何より、レーシック以外の選択肢が増えました。
その代表が、ICL(眼内コンタクトレンズ)です。
これは、レーシックのように角膜を削るのではなく、目の中に小さなレンズを入れる方法だそうです。角膜を削らないため、ドライアイのリスクが低く、また万が一のときにはレンズを取り出して元に戻せるという特徴があります。レーシックは一度削った角膜を元に戻せないので、この「可逆性」は大きな違いです。
もちろん、ICLにも老眼を防ぐ効果はありません(老眼は別の問題です)。それでも、選択肢が増えたのは良いことです。必ずしもレーシックにこだわる必要はない時代になった、ということですね。
どの方法を選ぶにせよ、信頼できる眼科で、しっかり検査とカウンセリングを受けたうえで、自分に合った方法を選ぶことが何より大切だと思います。
まとめ:私にとってレーシックは「受けてよかった」20年だった
私のレーシック体験を、20年分まとめます。
- – きっかけ:0.1の近視、ハードコンタクトの紛失地獄からの解放
- – 直後:視力は0.1→1.0程度に。手術中のまばたき固定は少し辛かったが回復は早かった
- – 20年後の今:遠くの視力は両眼1.0を維持。ただし乱視は残り、老眼も進行中(PC作業用メガネを併用。レーシックのせいか加齢かは不明)
- – 保険:当時は手術給付金が下りた(今は対象外の保険会社が多いので要確認)
- – 総合評価:後悔なし。受けてよかった
- – これから受ける人へ:今はICLなど選択肢も増えた。専門医とよく相談を
レーシックの「20年後」というリアルな長期経過は、なかなか聞く機会がないと思います。もちろん、これはあくまで私一人の体験談です。それでも、検討している誰かの判断材料になれば嬉しいです。
目は一生使うもの。だからこそ、焦らず、納得できる選択をしてください。

