大腸内視鏡検査は本当につらい?便潜血陽性で受けた50歳目前のリアル体験談【下剤・麻酔・費用】

健康

健康診断の便潜血検査で「陽性」——。

その結果を受け取ったとき、多くの人が「大腸内視鏡検査を受けてください」と言われます。そして、こう思うはずです。

「大腸カメラって、痛いの? 恥ずかしいの? 下剤がつらいって聞くけど…」

私も、まったく同じでした。50歳を目前にして、便潜血が陽性となり、人生で初めて大腸内視鏡検査を受けたのです。しかも、その後もう一度受けたので、計2回の経験があります。

この記事では、これから受けるかどうか迷っている方に向けて、準備の下剤のつらさ、当日の流れ、麻酔、費用、そして受けてよかったのかを、包み隠さずお伝えします。

※これは私個人の体験談です。検査の要否や内容は、必ず医師の指示に従ってください。


きっかけ:便潜血が「陽性」だった

私が大腸内視鏡を受けたきっかけは、健康診断の便潜血検査が陽性だったからです。受けたのは、ちょうど50歳目前のタイミングでした。

ここで、正直に告白しておきたいことがあります。

健康診断自体は毎年受けていたのですが、若い頃は、便潜血の検査を提出したり、しなかったりしていました。理由は情けないもので——自宅で採取するのが面倒だったのと、受付で提出するのが、なんだか恥ずかしかったからです(笑)。

でも、今振り返れば、これは反省すべき点でした。便潜血は、大腸の異常を見つけるための大事な入り口。面倒がらずに、毎年きちんと出すべきだったと、今は思っています。


受ける前の不安:痛みより「未知への緊張」

受ける前、やはり不安はありました。

ただ、痛みについては、麻酔(鎮静剤)を使うことにしたので、そこまで心配していませんでした。一番大きかったのは、初めての検査への、何とも言えない不安と緊張です。そしてもちろん、恥ずかしさもありました。

でも、結論から先に言ってしまうと——この不安の多くは、受けてみれば杞憂でした。本当につらいのは、検査そのものより「準備」の方だったのです。


【本番はここ】前日の下剤が、一番つらい

これから受ける方に、一番知っておいてほしいのがここです。

大腸内視鏡は、腸の中を空っぽにしないと検査できません。そのため、前々日の夜から下剤を飲み始めます

そして翌日は、とにかくトイレに行く回数が多い。これが、なかなかにつらいのです。

私はテレワークなので自宅で対応できましたが、もし出社していたら、かなり苦しかったと思います。何度もトイレに立つ状態で、普通に仕事をするのは現実的ではありません。

この点から、私は「検査の前日は、可能であれば休暇にしておく」ことをおすすめします。 トイレの回数には個人差が大きいので一概には言えませんが、余裕を持って予定を空けておければ、精神的にもずっと楽だと思います。


【本番はここ②】あの「梅塩っぱい液体」との戦い

そして当日。ここにも、もう一つの試練があります。

検査前に、腸をきれいにするための液体を、大量に飲まなくてはいけないのです。この液体が、いわゆる「梅塩っぱい」味で——正直に言うと、なかなか飲みきれませんでした

ここで、2回受けた私だからこそ言える、実践的なアドバイスがあります。

大腸内視鏡は、できれば夏場(暖かい時期)に受けるのがおすすめです。

というのも、私が初回に受けたのはでした。寒い時期に大量の液体を飲むのは、体も冷えるし、余計につらいのです。翌年、暖かい時期に受けたときは、同じ液体でも明らかに飲みやすく感じました。水分をとりやすい季節の方が、この最大の関門を乗り越えやすい——これは実感としてお伝えしておきます。


検査そのものは、あっという間だった

さんざん「つらい」と書いてきましたが、検査本番は、拍子抜けするほど楽でした。

  • 時間:15〜20分ほど
  • 痛み鎮静剤(麻酔)を使ったので、苦痛はまったく感じませんでした
  • 恥ずかしさ寝ている間に終わったので、恥ずかしさも感じる暇がなかった

「痛いのでは」「恥ずかしいのでは」という不安は、鎮静剤を使えば、ほぼ解消されます。気づいたら終わっていた、という感覚です。

一点だけ注意があります。鎮静剤を使うと、当日は車の運転ができません(薬が抜けるまで判断力が鈍るため)。ですので、電車やバスなど公共交通機関で通える方には、鎮静剤の使用を強くおすすめします。逆に、車でしか行けない場合は、送ってもらうなどの手配が必要です。


費用:ポリープを取ると2万円強、取らなければ数千円

気になる費用の話です。

私の場合、検査中に良性のポリープが見つかり、その場で除去しました。そのため、2万円強かかりました。

一方、翌年に受けたときは、ポリープの除去がなかったので、6,000円ほどで済みました。

なぜこの金額かというと、便潜血陽性からの精密検査(大腸内視鏡)は、保険が適用されるからです。病気の疑いに対する検査・治療とみなされるため、3割負担で受けられます。ポリープを切除するとその分費用は上がりますが、それでも数万円の範囲です。

【お金の豆知識】ポリープの切除は「内視鏡的手術」に該当するため、加入している民間の医療保険によっては、手術給付金の対象になる場合があります。私はこういう制度に助けられた経験が何度かあるので、心当たりのある方は、ご自身の保険を一度確認してみてください。


受けてよかった。得られたのは「安心感」

結論として、私は受けて本当によかったと思っています。

理由は2つです。

①検査自体は、思ったよりずっと楽だった
下剤の準備こそつらいものの、鎮静剤を使えば検査本番の苦痛はほぼゼロ。検査後の回復も早く、数時間後には普段どおりに戻りました。

②「調べた」という精神的な安心感
これが一番大きいかもしれません。一度きちんと検査をして、見つかったポリープも除去できた。「自分の腸の状態を把握できている」という安心感は、何物にも代えがたいものでした。漠然とした不安を抱えているより、ずっと心が軽くなります。


これから受ける人へ:私からの3つのアドバイス

最後に、迷っている方へ、経験者として伝えたいことをまとめます。

① 本当につらいのは「検査当日」より「前日」
下剤の効き方次第で、前日はトイレとの戦いになります。前日は休みを確保しておくと安心です。

② 病院選びは「内視鏡中心の開業医」がおすすめ
大きな病院である必要はありません。むしろ、内視鏡検査を専門的にやっている開業医(クリニック)の方が通いやすいです。大病院は平日午前中のみの対応が多いですが、開業医なら平日の夕方や土曜日も対応してくれるところがあり、仕事との両立がしやすいのです。

③ 鎮静剤を使うなら、公共交通機関で
鎮静剤を使えば検査は驚くほど楽ですが、当日は運転できません。交通手段を先に考えておきましょう。


まとめ

大腸内視鏡検査は、「痛そう」「恥ずかしそう」というイメージが先行しがちです。でも、私が2回受けて分かったのは、本当の関門は”前日の下剤”であって、検査そのものは鎮静剤を使えばほとんど苦痛がないということでした。

そして何より、便潜血が陽性なら、それは体からのサインです。かつての私のように面倒がって放置するのではなく、きちんと受けてほしいと思います。得られる安心感は、下剤のつらさを補って余りあります。

便潜血で引っかかって迷っている方の、背中を押せたら嬉しいです。

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