老後のお金の不安、まず「見える化」から始めよう【40代・50代の整理術】

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「老後2,000万円問題」という言葉が世間を騒がせてから数年が経ちました。あの話題を聞いて、なんとなく不安になったけれど、結局何もできていない——そんな方も多いのではないでしょうか。

実は「老後のお金が不安」という気持ちの多くは、漠然としているから余計に怖いのです。数字にして「見える化」するだけで、不安の正体がはっきりし、やるべきことが自然と見えてきます。今回は、40〜50代の今だからこそできる「お金の不安整理術」をお伝えします。

まず「いくら不安なのか」を書き出してみる

いきなり難しい計算をする必要はありません。まず紙とペンを用意して、頭の中にある不安をそのまま書き出してみてください。「年金だけで生活できるのか」「退職金がどのくらいもらえるか分からない」「病気になったときの医療費が心配」……こうして書き出すと、不安が「項目」に変わります。

項目に変わると、次のステップが見えてきます。「これは調べれば分かること」「これは計算できること」「これは対策できること」に仕分けができるからです。不安を頭の中に置いておくより、紙の上に出した方がずっと扱いやすくなります。

年金の「受取見込み額」を確認する

老後のお金を考えるとき、まず基準になるのが年金です。ねんきん定期便(毎年誕生月に届くはがき)か、「ねんきんネット」というウェブサービスで、自分の年金の受取見込み額を確認してみましょう。

地方在住の方で、自営業やパートの期間が長い方は、国民年金のみのケースもあります。国民年金の満額は現在およそ月6万8,000円(2024年度)。会社員の方は厚生年金が上乗せされますが、収入や加入期間によって金額は大きく異なります。

大切なのは「なんとなく少ないだろうな」と思い込むのをやめて、実際の数字を確認することです。思ったより多かった、という方も珍しくありません。

「老後の生活費」を現在の生活費から逆算する

次に、老後に毎月いくら必要かを考えます。難しく考えなくて大丈夫。今の毎月の生活費をベースに、「老後は何が減って、何が増えるか」を考えてみましょう。

減るもの:住宅ローンの返済(完済後)、子どもの教育費、通勤交通費など。増えるもの:医療・介護費、趣味や旅行などのゆとり費など。地方在住の場合、車の維持費は老後も継続してかかる点も忘れずに。

一般的に老後の生活費は現役時代の7〜8割と言われますが、ご自身の生活スタイルに合わせてイメージしてみてください。たとえば現在の生活費が月25万円なら、老後は月18〜20万円を目安にするのが一つの考え方です。

「不足額」を計算して、必要な準備を知る

年金の受取見込み額と、老後の生活費の見込みが出たら、その差額(不足額)を計算します。

仮に毎月の不足額が5万円で、老後を30年間(60歳〜90歳)と想定すると、5万円 × 12か月 × 30年 = 1,800万円。これが「準備しておきたい金額の目安」になります。

この数字を見て「やっぱり無理だ」と思う必要はありません。今から10〜20年かけて積み立てれば良いのです。たとえば毎月5万円を20年間積み立てれば1,200万円、月3万円でも720万円になります。退職金や現在の貯蓄と合わせれば、多くの方にとって「手が届く範囲」にあることが分かるはずです。

40〜50代が今すぐできる3つのこと

① iDeCoやNISAを活用する
老後資金の積立には、税制優遇のある制度を使わない手はありません。iDeCo(個人型確定拠出年金)は掛金が全額所得控除になり、節税しながら老後資金を積み立てられます。NISAは運用益が非課税になる制度で、2024年から大幅に拡充されました。どちらも少額から始められます。

② 固定費を見直して「積立の余力」を作る
保険料、スマホ代、サブスクリプションサービスなど、毎月自動で引き落とされる固定費を一度すべてリストアップしてみましょう。不要なものを解約するだけで、月5,000〜1万円の余力が生まれることは珍しくありません。

③ 「働き方」も老後の資産と考える
地方では都市部ほど仕事の選択肢が多くないかもしれませんが、60代・70代も働ける体と技術を持つことは、大きな「資産」です。健康維持への投資、スキルアップ、地域とのつながりを今から意識しておくことも、立派な老後対策です。

不安は「正体を知れば」小さくなる

老後のお金の不安は、数字にして初めてコントロールできるようになります。完璧な計画を立てる必要はありません。まずは年金の確認と、今の生活費の把握という小さな一歩から始めてみてください。

このブログでは、これからも40〜50代の「生活整理」に役立つ情報をお届けしていきます。一緒に、少しずつ整えていきましょう。

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